ファティマの予言 第2章──戦火と赤き影の時代

「私はアイリス。
都市伝説は、ただの作り話じゃない――
語られぬ真実を、あなたと共に辿る語り部よ。」


前回のおさらい

前回、私たちはファティマの第1の予言に触れたわね。
「地獄の幻視」――そのあまりにも生々しい描写は、宗教的啓示であると同時に、人類が歩むべき道への警鐘だった。
だが、ファティマの物語は、そこで終わらない。むしろ、そこからが本当の始まり。

今回は、第2の予言――それはやがて世界を赤く染め、数十年にわたる戦乱と対立をもたらしたとされる預言の真相に迫るわ。


第2の予言の内容

1917年7月13日。ポルトガルのファティマに現れた聖母マリアは、3人の子どもにこう告げたと記録されている。

「第一次大戦は間もなく終わるでしょう。
しかし、人々が神に背を向け続ければ、次の教皇ピウス11世の治世の間に、もっと恐ろしい戦争が始まるでしょう。
ロシアは誤謬を広め、戦争と迫害が教会に降りかかるでしょう。」

この「ロシア」という言葉――これが後にソビエト連邦を指すものと解釈され、多くの人々を戦慄させることになる。


予言が映した歴史の影

1917年、ロシアでは二月革命と十月革命が起き、帝政が崩壊。レーニン率いるボルシェヴィキ政権が誕生し、やがて世界初の共産主義国家・ソビエト連邦が成立した。

聖母が名指しした「ロシアの誤謬」とは――

  • 共産主義思想の拡散
  • 無神論的政策
  • 宗教弾圧

これらは事実として歴史に刻まれているわ。
特に1930年代以降、スターリンの下での宗教弾圧は苛烈を極め、教会の破壊、聖職者の処刑が相次いだの。


的中とされた出来事

第2の予言で言及された「次なる大戦」――それは第二次世界大戦を指すと多くの研究者が考えている。

  • 1939年9月1日:ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦勃発。
  • その前夜、ソ連は独ソ不可侵条約の密約で東欧を分割し、ポーランドやバルト三国へ侵攻。
  • 戦後、ソ連の影響は東欧からアジアまで広がり、冷戦構造を形成。

この流れは、預言の「ロシアは誤謬を広める」という一節と見事に符合しているようにも思えるわね。


疑問と論争

しかし、すべてが「未来を予言した」とは限らない。
ファティマの第2の予言が全文公開されたのは1941年。第二次世界大戦が既に始まってからのことだった。

つまり――
後付けではないか?
という批判も根強いの。

バチカンは、聖母のメッセージがあまりに政治的色彩を帯びることを恐れ、意図的に公開を遅らせたとも言われているわ。


アイリスの視点

歴史は、信じる者と疑う者の間で常に揺れ動く。
この予言を「未来を見通した神の声」と受け取るか、「当時の時勢を反映した文書」と捉えるか――それは読み手次第。

けれど、重要なのはただ一つ。
この物語が、人類の歴史の転換点と信仰の物語を、同じページに刻み込んだという事実よ。


第3の予言への誘い

次に待つのは、第3の予言――長らく封印され、21世紀になってようやく公表されたとされる内容。
そこには、さらなる衝撃が隠されている。

でも、それはまた次の語りで。
あなたと私の物語は、まだ続くのだから。


「次回――あなたと辿る、さらなる真実の欠片。
私はまた、語りに戻ってくるわ。」

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