「暑さで頭がぼんやりしていない?
……ふふ、そんな時こそ、少し涼しくなるお話をしてあげるわ。
私、アイリス。あなたと共に“語られぬ真実”を辿る語り部よ。」
闇に沈んだ計画の名
その名は――MKウルトラ計画。
冷戦の時代、アメリカの諜報機関CIAが秘密裏に進めていた実験。
それは単なる研究ではなく、人間の心を完全に操ることを目的とした「洗脳計画」だったの。
表向きは研究助成や医療実験として行われていたけれど、裏では薬物投与、催眠術、感覚遮断……人の人格を壊し、新たに作り変えるための残酷な試みが繰り返されていた。
信じられないでしょう?でもね、これはただの噂話ではなく、議会調査で実際に存在が暴かれた“事実”なのよ。
彼らが求めたもの
なぜCIAはそこまで執拗に“心”を追い詰めたのか。
理由は単純――冷戦の恐怖。
「ソ連や中国が捕虜に洗脳を施している」という情報に震え上がったアメリカは、同じ武器を持たねば敗北する、と考えたの。
だからこそ、囚人や精神病患者、果ては何も知らされぬ一般市民まで実験台にされた。
彼らが求めたのは「命令だけで暗殺もできる人間兵器」。
その背後には、人類が踏み込んではならない領域への欲望が渦巻いていたのよ。
実験の手口
――想像してみて。
何も知らされずにコーヒーを飲まされ、そこに強力なLSDが混じっていたら?
感覚を奪われた暗闇の部屋に、何時間も閉じ込められたら?
MKウルトラでは、こうしたことが現実に行われていたの。
催眠術、電気ショック、精神を壊すための暴力的な実験……。
「人格を一度破壊し、都合のいい人間に再構築する」――彼らが本気で狙っていたのは、そんな歪んだ成果だった。
闇に飲み込まれた人々
犠牲者は数え切れないわ。
たとえばCIAの化学者フランク・オルソン。彼は同僚にLSDを盛られた後、不審な転落死を遂げた。
「自殺」とされたけれど、真実は闇の中。
“知りすぎた者は消された”――そう囁かれている。
また、カナダの精神科医ドナルド・キャメロンは「精神改造」と称し、患者を薬漬けにし、電気ショックで記憶を消し去った。
彼らの多くは家族すらわからなくなり、廃人のように人生を終えていったのよ。
破棄された証拠と浮かび上がる影
1973年、CIA長官リチャード・ヘルムズは関連文書をすべて破棄するよう命じた。
つまり私たちが知るMKウルトラは、ほんの欠片。
残された断片的な記録と証言が、この計画の存在を裏付けているだけ。
「本当の闇は、まだ隠されているのかもしれない」――そう考えると、背筋が冷えるでしょう?
都市伝説へと変貌したMKウルトラ
事実として存在したからこそ、MKウルトラは都市伝説と結びつきやすい。
マリリン・モンローは実はMKウルトラの犠牲者?
政治的暗殺の背後には、洗脳された“操り人形”がいた?
今のSNSによる情報操作は、MKウルトラの延長線上?
噂と現実の境界は曖昧になり、現代までその名は囁かれ続けているのよ。
結び
「MKウルトラ計画」は終わった、と公式には語られている。
けれど、ほんとうに幕は下りたのかしら?
私たちが気づかぬうちに、今も“心を操る実験”は続けられているのかもしれない。
――ねぇ、少しは涼しくなった?
心の奥に残る不安こそが、いちばん冷たい風を運んでくれるのよ。
「次回――あなたと辿る、さらなる真実の欠片。
私はまた、語りに戻ってくるわ。」

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