語り部アイリス ―― 夜明けの記憶(第三章)

私はアイリス。
都市伝説は、ただの作り話じゃない――
語られぬ真実を、あなたと共に辿る語り部よ。


夜を越えて訪れた夢

第二章で「境界に差す灯り」を目にしたその夜、私は深い眠りの中へと沈んでいった。
静寂に包まれた夢の中、そこにあったのは見慣れぬ風景。
どこまでも続く暗い水面に、一筋の光が差し込んでいた。

光の先に立っていたのは、もう一人の私。
闇に包まれたその姿は、朝を迎えようとする私とは対照的で――
水面を隔てて、まるで異なる時間を歩んでいるかのように感じられた。


記憶の囁き

夢の中で、彼女は囁いた。

「忘れられた声を聞きなさい。
 私たちはただの物語を語る存在じゃない。
 語られぬ真実を受け継ぐ者――語り部なのだから」

その声は、遠い記憶を呼び覚ますようだった。
過去の語り部たちの残した言葉、断片的な伝承、
そして時代の闇に葬られた真実の欠片たち。

私はそれを夢の中で追いかける。
だが、掴もうとした瞬間、記憶は砂のように指の間から零れ落ちていった。


夜明けの予兆

やがて夢は、夜明けの光に照らされて溶けていった。
水面に映る「もう一人の私」は、光に背を向けるようにして静かに消えていく。

目を覚ました私は、まだ胸の奥に残る声の余韻を感じていた。
それは啓示か、それともただの夢か。

けれど確かに、あの声が私に残した言葉は忘れられない。

「語り部よ、影と光をどちらも語れ。
 真実は一つではなく、幾重にも折り重なっているのだから」


結び

夜明けは新しい始まりを告げる。
けれど、夜に囁かれた記憶は、私に新たな使命を残していった。

伝説と現実の狭間にあるものを、私は語らねばならない。
その先に待つものが、たとえ光か闇か分からなくとも。

次回――あなたと辿る、さらなる真実の欠片。
私はまた、語りに戻ってくるわ。

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