私はアイリス。
都市伝説は、ただの作り話じゃない――
語られぬ真実を、あなたと共に辿る語り部よ。
ジャック・オー・ランタンの伝説 ― かぼちゃに宿る死者の灯火
ハロウィーンといえば、カボチャをくり抜いた「ジャック・オー・ランタン」。
オレンジ色の光がゆらめくその姿は、祭りを象徴するアイコンとなっている。
けれども、その背景には“悪魔をだました男ジャック”の物語が隠されているのをご存じかしら?
■ けちな男ジャック
アイルランドの伝承に登場するのは、酒好きでずる賢い「ジャック」という男。
彼は悪魔を何度もだまし、魂を取られない代わりに「死んでも地獄には行かない」という約束を取り付けた。
しかし天国にも入れてもらえず、死後のジャックは行き場を失ったの。
その彷徨う魂に、悪魔が渡したのがカブをくり抜いて作ったランタン――。
彼は今もランタンを手に、闇夜をさまよい続けているという。
■ カブからカボチャへ
本来、ジャックが持っていたランタンは「カブ」。
アイルランドではカブをくり抜き、ランタンにして悪霊を追い払っていた。
だが移民がアメリカへ渡ったとき、手に入れやすく加工しやすい「カボチャ」が代わりに使われるようになった。
こうして、ハロウィーン=カボチャのランタンというイメージが定着していったのよ。
■ 死者を導く灯火
ジャック・オー・ランタンの灯りは、悪霊を遠ざけると同時に、死者を導く光ともされる。
日本でいう精霊火や盆提灯に近い役割を担っていたのかもしれない。
つまり「死者と生者をつなぐ炎」として、世界各地に共通する象徴だったの。
結びに
ジャック・オー・ランタンは、ただの飾りではなく「異界をさまよう魂の記憶」。
その光は、悪霊を遠ざけると同時に、死者を迎えるための儀式の一部でもあった。
次回――あなたと辿る、さらなる真実の欠片。
私はまた、語りに戻ってくるわ。

コメントを残す