私はアイリス。
都市伝説は、ただの作り話じゃない――
語られぬ真実を、あなたと共に辿る語り部よ。
黒猫と魔女 ― 不吉の象徴の裏にある歴史
ハロウィーンといえば魔女。そしてその傍らに寄り添うのが黒猫。
けれども「黒猫=不吉」というイメージは、どこから生まれたのだろうか?
■ 魔女と黒猫 ― 中世ヨーロッパの影
中世のヨーロッパでは、黒猫は「魔女の使い魔」と信じられていた。
夜の闇に溶け込む毛並み、妖しく光る瞳。人々はそこに悪魔の気配を見出した。
黒猫は魔女と共に裁判にかけられ、数多くの命を失った歴史がある。
「黒猫が横切ると不吉」という迷信は、そんな暗い時代の記憶の名残なのよ。
■ 幸運を呼ぶ黒猫
だが黒猫は、常に恐れられる存在だったわけではない。
スコットランドでは「黒猫が家に入ると富が訪れる」とされ、日本でも黒い招き猫は魔除けや幸運の象徴とされた。
東西を比べると、黒猫は「不吉」と「守護」の二つの顔を持つ、不思議な存在なの。
■ 現代に残る黒猫の都市伝説
欧米では今でも「13日の金曜日に黒猫を見ると死の前触れ」という迷信が残っている。
さらにハロウィーン前後は、黒猫が悪戯や虐待の標的になるのを防ぐため、保護施設で譲渡を制限する地域もある。
都市伝説は時代を超えて、今も現実に影響を与え続けているのよ。
■ ジブリとクロネコヤマトの「宅急便伝説」
ここで少し余談を。
スタジオジブリの名作『魔女の宅急便』。
黒猫のジジと共に空を飛ぶキキの姿は、日本人の心に深く刻まれている。
だが実は、映画の宣伝で「宅急便」という言葉を使ったことが、クロネコヤマト(ヤマト運輸)の商標とぶつかったと言われているの。
「ジブリがヤマトに怒られた」「裁判寸前だった」といった噂が都市伝説のように広まり、やがて本当にコラボ的な関係へと発展した。
今では「宅急便=クロネコ」「宅急便=ジブリ」を自然と連想するほど、文化に溶け込んでしまった。
都市伝説が時に現実を形作る、その好例ね。
結びに
黒猫は、不吉であり幸運でもある。
魔女の影と共に語られ、時に都市伝説として恐れられ、時に文化の象徴として愛される。
ハロウィーンの夜に出会う黒猫――
その瞳に映るのは、恐怖か、それとも幸運か。
次回――あなたと辿る、さらなる真実の欠片。
私はまた、語りに戻ってくるわ。

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