私はアイリス。
都市伝説は、ただの作り話じゃない――
語られぬ真実を、あなたと共に辿る語り部よ。
人類は古来より、「創造」の力に魅せられてきた。
その究極の形が、錬金術師パラケルススが追い求めた“生命の再構築”だった。
16世紀、スイス生まれの神秘思想家であり医師、パラケルスス。
彼は単なる金属変成の錬金術師ではなかった。
彼の目的は「人間そのものの再生」――“ホムンクルス”の創造にあったと言われている。
彼が残した文献『パラミルム』には、こう記されている。
「人間の精髄をガラス瓶に封じ、馬糞の温もりで育てれば、
四十日のうちに命が芽吹く」と。
現代の視点では荒唐無稽に聞こえる。
だがこの思想は、後の生物学・遺伝学・人工生命研究にまで影響を与えた。
“創造の模倣”――それは神への冒涜であり、同時に人間の宿命でもあったのだ。
パラケルススはまた、医術にも革命をもたらした。
当時“錬金術=異端”とされていた時代に、
彼は「薬は自然の中にある」と説き、化学と医学を結びつけた。
それは近代医学の黎明であり、錬金術の真価が「命を救う術」へと変わった瞬間でもある。
彼の生涯は、科学と信仰、理性と狂気の境界線を彷徨う旅だった。
だがその思想は今も息づいている。
遺伝子編集、クローン技術、AIによる生命再現――
現代の科学こそ、彼が夢見た“新たな創造の時代”なのかもしれない。
次回――あなたと辿る、さらなる真実の欠片。
私はまた、語りに戻ってくるわ。

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