「私はアイリス。
都市伝説は、ただの作り話じゃない――
語られぬ真実を、あなたと共に辿る語り部よ。」
10月31日、ハロウィーンの夜。
人々は仮面をつけ、笑いながら闇の中を歩く。
だがその起源が、“死者を迎える夜”だったことを忘れてはいけない。
この夜、世界のどこかでは必ずひとつ、
“人数の合わない宴”が開かれるという。
◆ 13番目の訪問者
それは、ある古い村の伝承に始まる。
ハロウィーンの夜、12人の客が集まると、
必ず“13人目”が姿を見せる――。
誰も知らない顔。
誰も招いていないのに、そこに座っている。
翌朝、その宴の主は必ず姿を消す。
椅子は一つだけ、空いたまま。
だが、次の年にはまた、別の家で宴が開かれる。
◆ “13”という数字の呪い
キリスト教では、最後の晩餐に13人が集い、
その中のひとり――ユダが裏切り者となった。
以来、13は“不吉の象徴”とされてきた。
しかし民俗学的に見ると、13は“死後の再生”を意味する。
12の月を超え、暦を外れた“異界”の数字。
つまり、13番目の訪問者とは、
人ならぬ存在――この世とあの世の狭間から来る“使者”なのだ。
◆ 現代の“再現”
ある晩餐会で撮影された監視カメラには、
12人しか招かれていないはずのテーブルに、
確かに“13人目の影”が映っていた。
記録上、その時間に来客の出入りはない。
翌日、主催者の男性が行方不明となり、
テーブルの13席目には、蝋燭だけが燃え残っていた。
警察は事故死と発表したが、
出席していた全員が同じことを口にしている。
「最後に、女がひとりいた。
でも、誰だったのか思い出せない。」
◆ 語り部の囁き
「数を数える時は、気をつけて。
あなたの隣に“誰か”が座っていても、
それが人とは限らないのだから。」
ハロウィーンの夜――
闇と光の境界が薄くなるこの時、
あなたの家にも、もしかすると“誰か”が訪れているかもしれない。
「次回――あなたと辿る、さらなる真実の欠片。
私はまた、語りに戻ってくるわ。」

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